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【モブ虎/3】逃走中 【5】

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 びしりと決まった黒いスーツに黒のサングラス。足元は先の尖ったエナメルの靴。
(どう見ても堅気じゃねーだろ)
 この男が侵入者でないとしたら、つまりここは『そういう家』なのだ。
(……おーい少年、先に教えといてくれよ)
 最初に会ったのがごく普通の学生に見えたから、まさかこういう種類の自由業のお宅だとは思っていなかったのだが。
「貴様、こんなところで何をしている?」
「何って……その、電話を」
 男の手の中で携帯が鳴る。きっとリダイヤルでバニーがかけ直してきたのだ。
 だが無情にも再びコール音は切られてしまった。
「この携帯はおまえのじゃねーよなァ?」
「ええ、まぁ……ハハハ」
 さっきの少年にここにいてもらうべきだったかなぁと冷や汗を流しながら、一歩、また一歩と後退る。
「ちょっとお借りしてたんですよ。あ、ご本人にはちゃんと許可もらってますんで」
 相手に間合いを詰められるたびにじりじり下がって行くうちに、とうとう背中に壁が当たってしまった。
「借りてどうする?」
「どーしても職場に連絡を入れなきゃいけない用事があって。だからソレ、もうちょっとだけ貸してくれませんかね~?」
 問題はこいつが白か黒かという点だが。
「そいつぁ残念だったな。生憎ゲームの途中だから、見逃すわけにはいかねぇんだ」
 男はニヤリと笑って携帯の電源を落とし、代わりにデジタルウォッチの3D画面をオンにした。表示されているのはこの近辺の地図だ。そして男が腕にしている時計は、今朝、ゲーム開始を宣言した警官が身につけていたものと同じデザインだった。
「げっ」
(完璧に黒だ)
「本部からの連絡通りだな。今回は大勢参加してるからとっくに捕まったと思ってたんだが、まさかうちの敷地に忍び込んでるとは」
 どうやら連中は皆、同じタイプの時計を持っているらしい。それで情報を共有しているのだろう。ヒーローたちがリストバンドでしているのと同じように。
「くそっ!」
 あと少しだったのに。虎徹は急いで身を翻し、逃れようとしたが、一瞬早く男の手がそれを阻んだ。腹部にズシンと重たい拳がめり込む。
「ぐっ…」
 アントニオの本気の一発と同じくらい強烈だ。もろに食らってはすぐに動けるはずもなく、蹲りそうになる。その隙に、男は手近にあったワイヤーで虎徹の身体を柱に括りつけてしまった。
(……ここまでか)
 ところが、男はすぐさま本部とやらに連絡を取る気はないようで。
「これでゲーム終了ってのは、なんだか物足りねぇな」
 何を思ったのか、独り言をつぶやきながらまるで舐めるように顔を近づけ、レンズ越しに覗き込んでくる。
「せっかく獲物の方から迷い込んできたんだ。本部に突き出す前に、少しばかり遊んでやるよ」
 そう言って嗤いながら――――本当にべろんと舌で唇を舐められて、虎徹はぎょっと青ざめた。
「な、何を……」
 しかも男の手はズボンのジッパーまで下げようとしている。
「どうして脱がせる必要があるんだよ?」
「驚くことはねぇだろ。どうせ捕まって本部に連行されたら、こういうことをされるんだ。大勢が見ている前でな」
「はぁぁっ?」
 なんだ、そりゃ。
 唖然として固まっているうちに首筋もねっとりと舐められた。
「衆人環視の中で陵辱プレイってやつだ。本部の連中も好きだよなぁ」
「りょうじょ…………」
 有り得ないはずの単語を耳が、脳が拒絶する。
「冗談キツイぜ。誰も喜ばねぇだろ、そんなの」
 なのにグラサン男はこんな時だけ真顔で返してきた。
「そんなことないぜ。少なくとも俺は楽しみだ」
「ひぃぃっ」
 頼む、嘘だと言ってくれ。
 罰だの制裁だのと物騒なことを言われたので、いったいどれほど酷い目に遭わされるんだろうと内心ビビッていたのだが。まさかこういう類のことだったとは。
「聞いてねぇぞ、そんなの!」
 思わず声も裏返るというものだ。
 冗談じゃないと証明でもする気なのか、そんなやり取りを交わしている間にも男の手によってシャツのボタンが外され、胸元が露にされていく。身動きできない虎徹はズボンと下着もあっさりずり下ろされて、男の視線に曝された分身が小さく縮こまった。
「まぁ、そう緊張するな。俺はちょっと味見するだけだ」
 ニヤニヤしながら股間のモノを握られて、早くも泣きそうになってくる。
「ま、待て! やめ…………あっ」
 胸の突起をしゃぶられて、わざと音を立てるくらい強く吸われると、嫌なのになぜかぞくぞくと背中が震えておかしな声が出た。
 若く精力的な恋人にすっかり慣らされた身体は、いつの間にか本人が思っている以上に貪欲になってしまったようだ。意に沿わない愛撫にも勝手に反応を返してしまうほどに。
「へぇ、結構感じやすいじゃねーか」
 男はそれに気をよくしたのか、さらに胸の突起を甘噛みしたり舌で転がしたりして、執拗に弄り始めた。
「うぅ…ん、くっ……」
「こっちもどんどん元気になってきたぜ? こりゃあショーは大盛況だなァ」
 数回扱かれただけで下肢にも甘い痺れが走る。
「そん…………あ、あぁ…っ!」
 勃ち上がってきた雄芯の先端を指で強く擦られると、思わずびくんっと腰が跳ねた。
「もう先っぽが濡れてるぞ」
 好き勝手なことを言いながら弱い部分を責め立てられ、目に涙が浮かぶ。
 確かにそこは濡れているらしく、手のひらで上下に擦られるたびにヌチャヌチャという卑猥な音が聞こえてきた。
「……よ、よせ!」
 バニー以外の奴に、そんなところを触られたくはないのに。
「あ……あぁ…っん」
 身体は心を裏切って、次第に熱を帯びてくる。
 見知らぬ男の愛撫に肌が火照っている。
(こんなの、気持ちいいはずねーのに)
「はっ…ぁ、んっ……」
 唾液で濡れた突起を両手の親指で捏ね回されると、ドクンと大きく鼓動が乱れた。
「あっ、あっ……ぁぁん」
「悦い声だ。泣き顔も悪くない。…………やべぇな、ぐっちゃぐちゃに犯してやりたくなってきた」
 男の声も興奮で掠れている。本気で欲情しているのだ。
 しばらくは胸ばかりを弄っていた指が、やがて双丘の隙間へと潜り込んでいく。
「ここにぶち込んでやりてぇ」
「やっ……やめ、ろ」
 耳元で卑猥なセリフを囁かれて、虎徹は必死に抗おうと身を捩った。
 指はまだ硬く閉じている窄まりをこじ開けようと、襞の上で蠢いている。けれどこの調子で中を掻き回されたら、どんなことを口走ってしまうか分からない。

『虎徹さん、言って…………ここに欲しいですか?』

 恋人に甘く意地悪な声で囁かれて降参した時の感覚が甦ってきて、思わず怯えた。
 こんな奴に屈したくはない。頭ではそう思っているのに。
「た、頼む……」
 自分で自分が信じられず、そこだけは嫌だ、勘弁してくれと懇願した。
 それでも男の愛撫は止まらず、果てそうになった時。バタンと大きな音を立ててドアが開いた。
「ちょっと! 何やってんだよ!」
 新手かと思ったが、現れたのはさっきの少年だ。ロールパンの入ったバスケットを手に持っている。キッチンで食べ物を調達して戻ってきてくれたのだ。
「いや……こ、これは、その……」
 黒スーツの男がひどく狼狽えている。反対に怒気を滲ませている少年は無言のままつかつかと二人に歩み寄ってきて、眦をキリキリと吊り上げた。
 それでなくとも朝から緊張の連続で疲労していたのに、一方的な愛撫で追い上げられてぐったりしてしまった虎徹は、涙に濡れた瞳でそんな二人の反応をぼんやり眺めて、まるで夫の浮気現場を見つけた女房みたいだなぁなどと思っていたのだが。
「ほんっと兄さんって男には節操ないよね? いくらこのおじさんが可愛いからって、なんでいきなり襲ってんだよ」
(え、えええぇぇ? この二人、兄弟だったの? …………似てねー)
 あまりにも愕然としたせいで、正気に返ることができた。
「べつにそういうわけじゃねーよ。この男はおまえを襲った奴と同じNEXTだぞ! だから俺は少し懲らしめてやろうと思ってだな」
「そんなの昔の話だし。同じなのは能力者ってことだけだろ」
 呆れた口調で兄の言い分をバッサリ切り捨てた弟は、恥ずかしい格好のまま放置されていた虎徹のワイヤーを外して、解放してくれた。どうやらギリギリのところで助かったようだ。
「ごめんね、おじさん」
「い、いや……」
 バツの悪さに面を伏せたまま、慌てて身繕いを済ませる。
「僕たち好みのタイプが似てるから、兄さんに見つかったらまずいなぁと思ってたんだけどさ。いきなり襲っちゃマズイよね。ちゃんと口説いてからじゃないと」
(この少年、見た目だけじゃなくてズレ方までバニーちゃんに似てる気が……)
「というわけで、改めて口説いてもいい?」
「遠慮しとくよ」
(男に口説かれるのなんて、あいつ一人で充分だっての)
 にっこり微笑みながら告げた顔がちょっと似ているだけに、なおさらバーナビーとダブって見えてしまい、虎徹はそそくさと物置小屋を出た。
 本物のバニーは今頃どうしているだろう。事務所で繋がらない電話にイライラしているだろうか?
(途中で切られちまったからなぁ)
 きっと心配しているだろう。しかし結局、居場所を伝えることはできなかった。救援は望めない。なんとしても自力で逃げなくては。
 表通りをこっそり覗くとハンターらしき人物が数名うろついていたので、裏口から抜け出すことにした。
(……悪い夢ならさっさと覚めてくれ)
 そう祈りながら。


                ◇◆ ◇◆◇ ◆◇

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